表裏一体の原理
表裏一体の仕組み
あなたに趣味はありますか?
今の私には趣味らしい趣味はないのですが、かつてはウインドサーフィンをやってました。
趣味は「理屈抜きでやりたいこと」ですので、ほとんどの休日はウインドサーフィンに費やしてました。
で、ウインドサーフィンが上達してくると、さらに難しい技や、さらに難しい条件などを求めるようになります。
そうすると、上手くいかないことだったり、やたら大変だったり、苦しいことが増えていきます。
でもやりたいので、それにも果敢にチャレンジしていく。
そして、その苦しみを乗り越えることでステージが上がり、そのステージでないと楽しめない新たな世界に目覚めていく。。。
趣味の世界だけでなく、多くのことはこのようなステップで進化向上していくものだと思います。
考えてみてください、スケールや難易度の違いはあれど、あなたの趣味もこのような過程を辿っているはずです。
子供の遊びもそうですよね。
簡単に解けるバズルや、簡単に攻略できるゲームを何度もやりませんし、簡単に追いつく相手とは鬼ごっこもしません。
苦しさ、大変さ、ハードルがないとつまらないからです。
それは一流のスポーツ選手も同じことです。
例えば浅田真央さん。
彼女は世界トップレベルのフィギュアスケーターですが、そこに至る過程のほとんどは上手くいかない「苦しみ」や「辛さ」がメインだったと思います。
何度やっても上手くいかないとか、体力的にきつく苦しいとか、どんなに頑張っても金メダルに届かいないとか、比率で行ったら圧倒的に「苦しみ」や「辛さ」が多かったはず。
それでも諦めずに取り組み続けるのは、やっぱり「やりたい」からですよね。
つまり、「やりたいこと」と「苦しいこと」は表裏一体ということです。
ラグビーW杯に出場した日本代表も「世界一過酷」と言われる厳しいトレーニングを4年間続けた結果の南ア戦の勝利です。
代表のスクラムハーフ(9番)田中選手などは、南ア戦出場前に「俺は死ぬ気でやるので、死んだら他にいい人見つけてな」と奥さんに言い残して出かけたそうです。
そんな思いをしてまでも、そんな覚悟を持ってしても、やりたいんですよね。
でも、それが「本当にやりたいこと」の本質です。
なので、「やりたいことだけやれるようになったら、きっと毎日楽しくて、楽なんだろうな~」なんて考えることがそもそもおかしい。(^▽^;)
やりたいことだけやり始めたら絶対に苦しみや辛さはやってくるし、成功を求めたら失敗が、幸せを求めたら不幸が、絶対にやってくるんです。
なぜなら、それらは表裏一体、セット販売ですから。(≡^∇^≡)
量子力学と東洋思想という記事でご紹介しましたが、文豪であり自然科学者でもあったゲーテは「陰と陽が入り混じるところに色(実態)が生じる」と言いました。
実際、量子力学的にも、「この世は陰でもなく、陽でもない、すべてが確率の状態で入り混じっていて、どちらにでもなりうる状態」ということになります。
そして、そのような思想はまさに以下の太極図に代表される東洋思想そのものです。
この図をご覧いただけたらお分かりの通り、陰と陽が表裏一体で入り混じっており、陽の中にも陰が、陰の中にも陽があります。
これがこの世の本質であり、真理であり、量子力学(量子論)的に言えば「この世の実態」でもあります。
ですので、今あなたが、「本当にやりたいことをやっているけど苦しい」というのなら、それは喜びと楽しみも含めた「本当のあなた」を生きている証拠です。
そして、「苦しい、辛い」という感情は別に悪い感情ではないんです。
なので、苦しみや辛さに無理して蓋をせず、十分に味わって、思いっきり悲しんで、思いっきり怒って、発散すればいい。
そうすれば、陰が極まるので陽に転じます。
私も上手く行かなかったり、辛いことなんかがあると、車の中に一人でこもって怒ったりします。
「おりゃー!!この野郎!!!」
「くそー!!俺はこんなもんじゃねーぞーーー!!」
てな具合に、ほとんどは自分に対する怒りですが、自分の中にある「凶暴性」を発散させる。
そうすると、不思議とスッキリして、「よし、やってやる!」なんて意欲に転じます。
人間にはそもそも喜怒哀楽という感情があり、これらの感情に良い悪いは無いんです。
それらは全て必要な感情で、感情はエネルギーです。
エネルギーはきっちり発散することで「動き」が生まれます。
車のエンジンだって、ガソリン燃やしてエネルギー作ってますが、そのエネルギーをどこにも放出しなかったらエンジンは爆発します。
人間もこれと同じで、きちんとエネルギーを発散していかないといつか爆発します。
発散できないエネルギーはストレスとなり、そのストレスから過剰な飲酒や飲食、ショッピング、他者や自分自身への攻撃にもつながり、自身の体にも様々な病氣として現れます。
ですので、「本当にやりたいこと」をするのは良いですが、そこには「負の感情」もついて回るということ。
そして、その「負の感情」を「悪い感情」として蓋をするのではなく、きちんと放出するということ。
そういうことをきちんと自覚していた方が良いですよ。(*^.^*)
人生~、楽ありゃ~、苦もあるさ~♪(`∀´)
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