映画「マトリックス」の秘密
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- 2016年4月10日
映画「マトリックス」は深いんです
キアヌ・リーブスが主演した大ヒット映画「マトリックス」はご存知ですよね。キアヌ・リーブス演じるネオが本当の自分に目覚め、仲間達と共に、人工知能が作り上げた仮想現実からの解放を目指す物語です。この映画、一見すると単なるド派手なアクション映画と思いますが、実は結構深いんです。
ここで出てくる「本当の自分」は単なる電池として、仮想現実と人工知能が作り上げた世界を維持する電源の役割をしています。そして、我々が今見ている現実の世界は、実は人工知能が作り上げた仮想現実の世界である、という話し。(°д°;)
まー、単なるSFっぽく感じますが、量子論的に解釈するとそうでもないんです。
この世界を構成している全ての物質の元となっている量子の世界で確認されている現象の一つは、量子とは「波」であり「粒」であるということ。ここで言う「波」というのは非物質と捉えた方が分かりやすいかもしれません。で、「粒」というのが物質ですね。
つまり、量子は非物質の時もあれば、物質の時もあるということなんです。しかも、量子が非物質の状態として現れるのは、人間が意識してそれを見ていない時ということが解っています。
逆を言えば、我々が意識すると、量子はいきなり物質になるということです。
「達磨さんが転んだ」で例えてみると、「達磨さ~んが~、、、」と言っている時一緒に遊んでいる子は非物質(波)になっていて、「転んだ!!」と振返った瞬間に物質化(粒)してるという理屈になります。
正直、実感としては「そんな、バカな~」という感じですよね。(^o^;)
あの偉大な天才物理学者アインシュタインも、「月は我々が見ていない時は存在していないなんて信じられるか?」と言って、真っ向から量子の不思議な現象を否定していました。
実際、彼はその現象のどこかに間違いがあるはずだと考え、色々手を尽くして反証しますが、結局はアインシュタインが敗北します。あの天才も量子の不思議な世界を解明できなかったんです。
そして、意識すると物質化して、意識しないと非物質化しているという現象は、何故そうなるのか未だに解明されていません。なぜそうなるかは解明されていませんが、そうなるということは解っています。つまり、量子は意識すると物質化するということは事実なんです。
そう考えると、我々が現実だと意識している現象は、本当に現実なのか?という疑問が生じます。量子論的に考えれば、その現象を我々が現実だと意識しているから現実として現れるということになるからです。
つまり、「現実は自分の意識が作っている」という話になります。
映画「マトリックス」の中で、モーフィアス(写真)はこんなことを言ってます。
「現実とは何だ?明確な区別など出来ない。五感で知覚できるものが現実というなら、それは脳による電氣信号の解釈に過ぎない。」
実はこのセリフもむちゃくちゃ深いんです。。。(*^.^*)
そうなんです、実はあなたが「現実」と認識している目の前の映像は、目というレンズが受けた光を網膜が捉え、それを電気信号に変換して脳に伝達しているから見えるんです。
ですので、正確に表現するのなら、目で見ているのではなく、脳で見ているんです。
さらに言うと、人間の網膜に映る映像は上下左右が反転しています。つまり、網膜に映った映像をそのまま見ているんじゃないんです。反転した映像を脳が上手いこと補正してるんです。
ですので、あなたは今、あなたの目が捉えた光(映像)を網膜が電気信号に変換し、上下左右が逆になった映像を脳が補正して、この文章を読んでいるんです。
かなりややこしいですか? f^_^;
いずれにしても、あなたは、目の前のことをそのまま捉えているということはなく、そこには、脳の解釈(補正)が必ず介在しているということです。
こんな実験しているテレビ番組、観たことないですか?全てが上下逆さまに見える眼鏡をつけて一週間生活してみるという実験です。
当然ですが、はじめはあちこちにぶつけたりして痛い目にあったり、気持悪くなったりします。でも、それが一週間もするとその眼鏡に慣れてしまい、普通に生活できるようになっちゃいます。これなどはまさに脳が上下逆さまを補正しているといういい例ですよね。
ちなみに、生まれつき目が見えない人が、成人してから手術で目が見えるようになっても、すぐに見えるようにはならないそうです。もちろん網膜が映像を捉えているのですが、それをどうやって「現実の世界」として解釈したらいいのか、脳が解らないからです。
つまり、見ているのも、現実と解釈しているのも、あなたの「脳」なんです。
物理学者や脳科学者が「現実は存在しない、解釈が存在するだけ」と言うのはこのためです。
そして、ここに量子論(量子力学)の解釈を加えると、あなたの脳が、何を意識し、それをどう解釈したかによって、現実が確定していくということになります。意識すると物質化する、つまり、確定していくというのが量子の世界ですので。
「じゃあ、意識と解釈を変えればいいんだ」ヘ(゚∀゚*)ノ
ということになりますが、そう単純にはいきません。σ(^_^;)
マトリックスという仮想現実の中で、「意識と解釈を変えよう」としても、まだ仮想現実の中ですよね。そう、まずは、仮想現実の中から抜け出る必要があるんです。
映画「マトリックス」の中でネオは、本当の自分はプラグに繋がれた電池になっている、そして、今まで自分が「現実だ」と思っていたことが、実は人工知能が作り出した「仮想現実」だということに気づきます。そして、仮想現実から抜け出し、本当の自分で生きるという決意をするんです。
つまり、仮想現実から抜け出すのが大前提なんです。
なぜなら、仮想現実から抜け出して本当の自分で生きれば、意識、解釈、思考パターンも自ずと変わるからです。そうすると当然、目の前で展開する現実も変わりますよね。(^-^)/
しかし、本当の自分に目覚めてしまったネオを、必死に押え込もうとする強敵が現れます。それが、エージェント・スミス(写真)です。
そして、実は、このエージェント・スミスという存在は、あなたの今の生活にも深く関係しているんです。。。
エージェント・スミスは、多くの人を目覚めさせる力を持ったネオをマトリックス(仮想現実)の世界にとどめようと必死になります。
当たり前ですが、エージェント・スミスにとっては、多くの人に目覚めてもらったら困る訳です。人間は、単なる「電池」でいて欲しいんです。
エージェント・スミスはネオと出会う度にこう呼びかけます。「Mr.アンダーソン、、、」。仮想現実でのネオの名前を呼びかけ続けるんです。こう呼びかけることで、ネオに仮想現実世界での役割、個性を思い起こさせようとします。
モーフィアスは言います。「マトリックスの内部では、やつら(スミス)は誰でもあり、誰でもない。」
エージェント・スミスは仮想現実を作り出した人工知能そのものですので、仮想現実の中でいろんなモノに化けたり、増殖したりして、ネオを追い回します。
まさに神出鬼没。
どこに行ってもスミスだらけ~。。。(^o^;)
そして、この、エージェント・スミス。実は、我々の現実世界のそこら中に存在する「あるモノ」のデフォルメ(歪曲表現)なんです。何のデフォルメか、あなたはわかりますか?
エージェント・スミスは、我々の世界で言う、
社会通念、常識、世間体、自我などで固定化された思考パターン=思い込み(観念)
なんです。
モーフィアスは出会ったばかりのネオにこう語りかけます。
「おまえは奴隷ということだ。誰もが生まれながらに束縛され、においも味も感触もない心の牢獄に幽閉されている。」
考えてみて下さい。人間の意識と思考パターンで全ての事象が確定していくのが現実世界ですよね。量子論(量子力学)的に解釈するとそうなるんです。
と、いうことはです。あなたの目の前で、現実として現れている事象は、あなたの脳が、何を意識し、それをどう解釈したか(思考パターン)の反映ということになります。
「世間とはこういうものだ」
「仕事はこうでなければならない
「社会とはこうあるべきだ」
「私はこういう人だ」
「私はこうでなければならない」
「私はこうしないと幸福になれない」
などなど、長い経験、体験、与えられた情報で知らず知らずのうちに身に付けた思い込み(観念)を誰でも持っています。
そして、それらの思い込み(観念)はあなたの中で「真実、事実」となり、それが実際あなたの現実世界で事実、真実として現れているワケです。
なので、モーフィアスの言う「心の牢獄」とは、あなたが知らず知らずに身に付け、無意識の思考パターンの元となっている「思い込み(観念)」であり、エージェント・スミスはその牢獄の番人と言えます。
そして、その思い込み(観念)は、あなたの中では「真実、事実」なので、あなたの深層心理はそれを「信じたい」と思っています。なぜなら、人は、自分が信じていることを信じたいからです。自分が信じていることを否定したくないからです。
あなたも、あなたが信じていることを「いや、それは違うよ」なんて他人に言われたら嫌な気分になりますよね? 薄々、「ちょっと違うかな。。。」と感じていたとことでも、真っ向否定されると反論したくなるもんです。
だから、あなた自身の中で「ちょっと違うかな。。。」と感じていることでも、あなたの観念、すなわちエージェント・スミスは、
「いや、それはあなたではない」
「それは常識から外れる」
「あなたはそうあるべきではない」
「そんなことしたら周りはどう思う?」
など、それこそ、場所と時間を選ばずいつでもあなたにそう語りかけ、マトリックスの中に引き戻そうとするんです。だから、「やつら(スミス)は誰でもあり、誰でもない。」そして、そこら中にいるんです。
すなわち、あなたの中にも。。。
まとめますね。(*゚ー゚*)
我々の世界で言うマトリックスとは、
社会通念、常識、世間体、自我などで固定化された思考パターン=思い込み(観念)
となります。
そして、この思い込み(観念)がモーフィアスの言う「心の牢獄」であり、その牢獄の番人がエージェント・スミスということなんです。
ですので、心の牢獄の中にいたままで一生懸命望みを引き寄せようとしても、なかなか上手くいかないんです。
ここに、引き寄せの法則が上手く作用する人と上手く作用しない人が出てくる大きなカラクリがあると思っています。
あなたの中にいるエージェント・スミス、すなわち、思い込み(観念)は、あなたを執拗に追いかけます。
「そんなことしたら大変だ」
「そんなことしたら周りはどう思う?」
「自分はそんな器じゃない、自分には無理だ」
「常識はずれだ、まともじゃない」
「そんなことしたら損するぞ」
「人生を台無しにする気か?」
などなど。。。。
思い込み(観念)=固定化された思考パターンはほとんどが無意識です。人間の意識は、意識と無意識に大別できますが、意識全体の9割は無意識だと言われています。
その無意識の中で繰り返される固定化された思考パターンは、繰り返すことでさらに強化され、それが現実となってあなたの目の前に現れます。
そうなると、「現実=真実」という確信もさらに強化されていくという無限ループとなり、そこから抜けられなくなります。これがまさに「マトリックスに囚われた状態」ということなんです。
映画「マトリックス」の中では、人工知能が作った仮想現実から逃れるためには、後頭部に刺さっているプラグを抜く必要があります。そして、仮想現実に入る際も、プラグに繋がるという自覚を持って入ります。
私たちは実際にプラグに繋がっているワケではないので(そう思いたいですが。。。)、私たちが、現実世界のマトリックスから逃れるためには、「私は無意識の思考パターンに囚われている」という自覚、すなわち、プラグに繋がっているという自覚をまず持つ必要があります。自覚が無いと対処できませんからね。
そして、マトリックスに囚われていない本当のあなたはどうありたいのか、本当のあなたは何を望んでいて、何を大切だと思っているのか、それを知ることがとても重要だと思っています。
それを自覚した状態が、映画「マトリックス」の中で言う、本当の自分に目覚めたネオの状態になるからです。
つまり、本当のあなたはどうありたいか、本当のあなたは何を望んでいて、何を大切に守りたいと思っているのかを知り、その自覚を持って、「本当の自分で生きよう」と決意することが「プラグを抜く」ということなんです。
そして、本当の自分で生きる、つまり、社会通念、常識、自我などで固定化された思考パターンから抜け出すことが引き寄せの法則を発動させるキモなんです。
本当のあなたはどうありたいのか、そして、何を望んでいるのかを知り、それに従って素直に生きれば、それこそ自然とあなたの望む状態が引き寄せられるからです。
逆に、本当のあなたが望んでいない、無意識に固定化された思考パターン、つまり、マトリックスの中で「これが私の望みだ」と思っても、それは本当の望みではない可能性があります。
そうすると、本当のあなたの望みと、マトリックスの中での偽りの望みが必ずコンフリクト(衝突)を起こしますので、望みが実現しなかったり、実現に苦労したり(人力だけ)、実現したとしても満足出来ない、という状態が起こるんです。
ですので、いとも簡単に望みを引き寄せるという人達は、ある意味、本当の自分に従って正直に生きているという感じの人達かもしれません。
ハタから見ると、変わり者だったり、常識外れだったり、わがままだったりするけど、なんかいつも楽しそうだし、苦労しているように見えないし、なんとなく上手くやってそう、なんて人いませんか?
そういう人は、本当の自分はどうありたいか、何を望んでいるのか、を自覚して、素直に、その様に生きているはずです。
すでにそのように生きているので、意識、思考パターン、心身状態も自ずと本当の自分にとって望ましい状態となっているはずですので、偽りの望みとのコンフリクトを起こすことも無く、本当の自分にとって望ましい引き寄せが自然と起こるということなんです。
そして、本当の自分が引き寄せた状態は、満足感や充実感も大きく、違和感を感じることもないはずです。
おわかり頂けますかね?(*゚ー゚*)
あなたは、マトリックスという心の牢獄に囚われた「Mr.アンダーソン」として生きたいですか?
それとも、本当の自分に目覚め覚醒した「ネオ」として生きたいですか?
ちなみに、映画「マトリックス」の最後に流れるエンディング曲のタイトルは、Wake up (目を覚ませ!)です!!
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