本当の「決める」とは
本当の決めるとは
知人に、大山峻護さんという方がいます。
大山さんは知る人ぞ知る日本を代表する元総合格闘家です。
現在はトレーニングと格闘技を融合させたプログラム「ファイトネス」を開発し、それを企業や一般向けに展開している起業家です。
こちらは「ファイトネス」の様子。
チームビルディングなどに「ファイトネス」を取り入れる企業も増えており、今はとても忙しい毎日を過ごされているようです。
彼は格闘家としての現役時代に数々の伝説を残されています。
中でもすごいのが当時K1を3度制覇している世界トップクラスの格闘家ピーター・アーツとの試合。
格闘技に興味のない女性でも「名前は聞いたことある」という人も多いぐらいに有名な選手です。
彼は2005年の大晦日に、このピーター・アーツと対戦することになります。
そして彼は、ピーター・アーツを、試合開始後30秒で秒殺してしまうんです。
でも、ピーター・アーツを秒殺することは、彼の中では半年以上前からすでに決まっていたんです。
2005年の春、当時のメンタルトレーナーと今後の目標について話し合っている時に「ピーター・アーツと年末の試合で闘って、秒殺することができたら、僕、嬉しいです」と言ってしまいます。
で、その発言が結局目標になるのですが、大山さんの中でも「これはあるんじゃないか」という自身も芽生えたそうです。
でも、その目標を作った時、ピーター・アーツとの対戦が決まっていたわけではありません。
対戦が決まってないのに、勝手に目標設定してしまったわけです。
毎朝のランニングでも、「ピーター・アーツに勝って、コーナーポストの上に上がって「わーーー!」って、叫んだらどんな気分だろうか?」など色々イメージしてたそうです。
まー、それも勝手にワクワクしてたわけです。(*^.^*)
でも、年末の試合が近づいてきても一向に自分には声がかからない。
そうこうしているうちに、年末のピーター・アーツとの対戦相手が別の日本人に決まってしまいます。(・Θ・;)
それでも、「きっと何かあるんじゃないか」という根拠のない自信があり、勝手に沖縄で合宿を行います。
出場が決まった時のために、ベストコンディションをつくろうと思ったわけですね。
すでに別の日本人が対戦相手として決まっており、試合まで一ヶ月を切っているという状況なのにです。(;^_^A
ま、勝手に「対戦するのは俺だ」と決めてしまい、それに向けて勝手に準備をし続けたわけです。
すると、大会9日前に突然電話がかかってきて「大山くん、ピーター・アーツと試合してくれない?」と。。。
なんと、予定が組まれていた日本人選手が急に出られないことになり、「ここは大山にしよう」という話になったそうなんです。
もちろん、大山さんは七ヶ月前から勝手に準備していましたし、直前に沖縄合宿まで行っていたので万全な状態です。
で、実際の試合結果は、七ヶ月前にイメージした通り、「試合開始後数十秒でピーター・アーツを秒殺する」の再現となったわけです。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
これは嘘のような本当の話し。(*^.^*)
別に根拠がなくても、自分の中に揺るぎない確信や自信があり、それに向けて「今」やるべきことをやっていれば、本当にそうなってしまう。
揺るぎない確信や自信というのは「もうそうなるのは決まってる」ということです。
「決まっている」ということは特に執着していない、ということです。
大阪着の新幹線に乗っているのに、「これ本当に大阪に着くのかな?」って心配しないでしょ?
心配しないのは「大阪に着くのは決まっている」と確信しているからです。
それと同じで、「そうなるに決まってる」と確信してれば、あとはそこに向けてやりたいことややるべきことを粛々と「今」こなしていけば良いだけ。
そうすれば、本当にそうなってしまうということです。
大山さんの事例がそれを物語ってますよね。
だって、9日前に試合のオファーが来るなんて、普通じゃ考えられませんよね?
そのような奇跡が実際に起きるわけです。
これは大山さんが特別だからではありません。
皆、そのような能力を持っているんです。
それをただ使うか使わないか。
それだけなんです。
自分で決めてしまえばそうなる。
そういう能力を、私たちは皆持っているんです。
コメントする