裁かずに受け入れる
裁かない重要性
私が子供の頃に夢中になったテレビ番組と言えば仮面ライダーです。
驚くことに、仮面ライダーシリーズはまだ続いており、今の子供たちにも人氣があります。
その仮面ライダーの敵役と言えば、秘密結社ショッカー。
こちらはショッカーの幹部の方々ですが、見るからに悪そうです。
悪そう、というか、ある意味で微笑ましいんですが、ぶっちゃけ「死神博士」以外は全然わかりません。(^▽^;)
ショッカーという組織は地球征服を企んでおり、言わば人類の敵です。
ショッカーは地球を征服するという目標をかかげ、大掛かりな組織を作り、たゆまぬ研究開発を続けています。
かたや仮面ライダーは、「そうはさせじ」とショッカーの野望を打ち砕き、研究開発拠点などをことごとく破壊します。
そう、仮面ライダーは、人類を救う正義の味方なんです。(^ε^)♪
ショッカーという悪の組織から人類を守る正義の味方。
それが仮面ライダーであり、子供達はその正義の味方に憧れます。
かくいう私もそうでした。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
でも、だいぶ大人になった今では、ちょっと違う見方をしてしまいます。
ショッカーを「悪の組織」としていますが、いったい何をもって「悪」とするのか?
「人類を征服、滅ぼそうとするのであれば完全に悪でしょ」という意見もごもっともだと思います。
しかし、人類を生かすということが本当に正義なのか?、と一方で思ってしまうんです。(*^.^*)
例えば、地球に意識があったとします。
その地球は、言ってみれば、地球に住む生命すべての母親です。
その地球が、「このまま人類が増え続けて、戦争や環境破壊を繰り返していけば、この地球に住む生物全てが滅びてしまう」と思ったらどうするか?
泣く泣く、「人類を滅ぼそう」とするのではないでしょうか?
そして、ショッカーが、その地球の意思を受けた特別の使命をもった組織だったら。。。
ショッカーは悪と言えるのか?
そう、その場合、ショッカーは正義で、人類が悪になります。
ショッカーは、人類というガン細胞を駆逐するために生まれた「正義の組織」ということになるはずです。(゚Ω゚;)
実は、「正義」というのは非常に曖昧な概念です。
なんにしてもそうですが、「こちらが正義、あちらが悪」、「こちらが正しい、あちらは誤り」とジャッジすると必ず対立が生まれます。
「悪」、「誤り」とみなされた側は必ず反発するからです。
実際、人類が何万回と繰り返してきた戦争も、正義と正義のぶつかり合いです。
テロ組織にしても彼らのテロは「聖戦」であり、彼らの中では正義ですよね。
そしてその対立は、何も他人や別組織、別社会との間だけで起きるものではありません。
あなた自身の中でも対立は起きるんです。
「私はこうするのが正しい」、「私はこうでなければならない」という判断ばかりしていると、本当のあなたと、偽りのあなたで対立が起こります。
なぜなら、大抵その「正しい、間違っている」という判断は、単なる社会通念や常識、世間の目だったりするからです。
つまり、「本当のあなたの判断ではなく、偽りのあなたの判断」ということです。
そして、実際、それらの常識や通念が、「正しい、間違ってる」の基準を作ります。
たとえ本当のあなたにふさわしくない事でも、「社会的にはこうするのが正しい」と判断すれば、当然、本当のあなたはだんだん奥にしまわれていきます。
それらの積み重ねで、だんだん本来生まれた時にもってきた「本当のあなたの感覚」が失われ、後から身につけた「思考パターン」が優位になるんです。
つまり、社会から植え付けられた「思考」に支配されている状態です。
それが映画「マトリックス」で言う、「プラグにつながっている状態」になります。
ですので、まず重要なのが、「良い、悪い」、「正しい、間違っている」で判断しないことです。
そして、「本当の自分にとってどうするのが適切か」で判断するんです。
実は「正義」という言葉の反対は「悪」ではありません。
「正義」という言葉の反対は、「愛」なんです。
なぜなら、正義とは「良い悪いで裁く」ことですが、愛は「裁かず、受け入れる」ことだからです。
究極の愛の象徴の一つが「太陽」ですが、正義も悪も、良いも悪いもなく、あまねく照らしますよね。
だから「あまてらすおおみかみ」なんです。
太陽は、全てを受け入れているという象徴ということです。
ですので、他人やいろんな物事、出来事を「良い、悪い」で裁かず、とりあえず「両方あり」で受け入れてしまう。
その上で、「本当の自分にとって適切か否か」で判断する。
そうすると、やがていろんなことが上手く回りだしますよ。
だって「愛」に勝る波動はないでしょ?(*^.^*)
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