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科学的に見た人間の幸せ
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- 2015年8月11日
科学的人間の幸せ
前頭前野眼窩内側部ってご存知ですか?
「ぜんとうぜんやがんかないそくぶ」と読みます。
いきなり読み難い漢字でゴメンなさい。
実際、自分で読みながらもすでにカミカミですが。(≡^∇^≡)
これは何かというと、脳の部位です。
この部位、実は、「幸せ」に関するある機能を担っています。
どんな幸せに関する機能かというと、「自己犠牲や他者貢献に幸せを感じる」という機能を担っているんです。
つまり、人間の脳には、自分が犠牲になっても、自分に得や利益がなくても、他人が喜ぶことで幸せを感じるという脳の部位があるんです。
面白いですよね。
そして、この様なことに幸せを感じる機能があるのは人間だけなんです。
野生のゾウが自分の家族以外のゾウの面倒をみようとはしないのです。
野生のオオカミが家族以外のオオカミのエサを取りに行くということはないんです。
彼らはそこに欲求を感じないからです。
でも人間には、自己犠牲や他者貢献で幸せを感じたいという欲求があるんです。
なにせ、そういう機能を担う脳の部位があるわけですから。
そういう意味では、自己犠牲や他者貢献で感じる幸せは、もっとも人間らしい幸せと言えますよね。
それを感じられるのは人間だけなんですから。
そして、実際、「人間がもっとも幸せを感じるのは自己犠牲と他者貢献である」ということは様々な研究でも明らかになっています。
その研究の結果の一つが、このサイトでもご紹介した3つの人生という話で、幸せな人生には3パターンがあるという定義です。
簡単におさらいすると、幸せな人生は
1.快楽の人生
2.充実の人生
3.意味のある人生
という3パターンに分かれ、1から2、2から3へとシフトするにつれ、幸福感が高まり、さらにその幸福感が持続するという研究結果です。
これは、元全米心理学会の会長であるセリグマン博士が長年の研究結果により導き出したものです。
で、お気付きかと思いますが、「1.快楽の人生」には、自己犠牲や他者貢献の要素はありません。
「2.充実の人生」、「3.意味のある人生」とシフトするにつれ、自己犠牲や他者貢献の要素が高まります。
つまり、脳科学的に言えば、1→2→3とシフトするにつれ前頭前野眼窩内側部が活性化するということです。
でも、そもそもなぜ自己犠牲や他者貢献に高い幸せを感じるのか?
それもセリグマン博士の研究結果が示しているのですが、その理由は、
本当の自分を生きていると実感できるから
ということなんです。
つまり、自己犠牲と他者貢献に幸せを感じられるのは、本当の自分を生きていると実感できるからなんです。
結局、人は、本当の自分を生きることに最大の幸せを感じるということですね。
私がお客さんとのセッションでよくやるのが、無意識の奥にある本当のその人を引っ張り上げるというワークです。
私が、
「あり方」
「価値の指標」
「充実の指標」
と呼ぶものです。
これらが本当の自分を生きる要素となるのですが、それらの中には必ず他者貢献や自己犠牲の要素が含まれています。
つまり、本当の自分を生きること自体がすでに他者貢献であり、自己犠牲なんです。
ですので、
本当の自分を知り、その自分で生きてさえいれば、自動的に他者貢献と自己犠牲になる
本当の自分を知り、その自分で生きてさえいれば、自動的に「2.充実の人生」、「3.意味のある人生」にシフトする
ということです。
脳科学も、心理学も、人間の幸せを探求した結果、結局同じところに辿り着いている。
とても興味深いと思いませんか?
そして、ここに量子論(量子力学)の要素を加えると引き寄せの法則との関連が見えてきます。
オウム真理教信者の洗脳を解いたことで有名な脳機能学者、認知科学者の苫米地さんも、
「人間の幸せとは必ず自分以外の人が含まれているもの。だから、自分だけの幸せというものはあり得ない」
と言っています。
考えてみたらその通りなんですが、夢を語る人で「自分だけが」という夢を語る人は今まで見た事ありません。(^_^;)
そこには家族、親戚、友人、さらに大きなコミュニティーなど、なんらかの他人を含めた夢を語るという人が大半です。
私は、ここに人間の本能があると思います。
つまり、他者貢献や自己犠牲を通じて本当の自分を生きたいという本能が。
そして、その本能に従って生きている人は、顕在意識と潜在意識の欲求が一致しているので、その欲求が実現しやすい。
さらに言えば、つねに満足感や幸福感が高い状態なので、ますます満足感や幸福感が高まる現象を引き寄せるということです。
量子論(量子力学)的に解釈すれば、この世の現象は全て意識で確定しています。
つまり、あなたの目の前の現象はあなたの意識で確定しているというわけです。
でもどの意識が、というと大抵の場合は無意識(潜在意識)です。
人間の意識全体にしめる表面意識(顕在意識)の割合は意識全体の5~10%と言われています。
つまり、あなたの意識の90%~95%は無意識(潜在意識)なんです。
そういう意味では、あなたの現実の9割以上は無意識の思い込み、思考パターンによるものということになります。
そして、これも現実として多くの人の無意識の思考パターンと思い込みが、恐れや不安に基づくものに占領されてしまっています。
それらがあなたの本能的な欲求にフタをしているので、なかなか出てこれないという状態です。
たとえあなたが夢を描いたとしても、それが無意識の思い込みと思考パターンを元にしたものなら大抵は上手くいきません。
上手くいったとしても、ものすごく苦労をしたり、達成しても満足できないという状態になりがちです。
無意識領域の奥にある本当の自分が抵抗するからです。
ですので、最も大切なことが、本当の自分、すなわち、
あなたが人間として本能的に持っている欲求を明らかにして、それと矛盾のない人生を生きる
ということなんです。
それが、脳科学的には前頭前野眼窩内側部を活性化することにつながりますし、心理学的には幸福感と満足感が高い人生の実現になるからです。
とりあえず、あなたの夢がちょっと自己中心的だな~、と感じるならば、もう少し他人を含めたほうが良いかもしれません。
「すでに他人を含めた大きな夢を持っている、でもあんまり上手くいっていない」というのなら、やっていることがそもそも本当のあなたとズレているのかもしれません。
つまり、本当のあなたが本能的に求めている欲求とズレているということです。
そして、ズレている状態の人は、大抵迷っています。
私のお客様には自分で事業をされている方が多いのですが、本当の自分が求めている欲求が明らかになると、大抵、選択に迷いがなくなるからです。
ただ、本当の自分の欲求に従えばいいだけですから。
事業にしても、人生にしても、上手くいく秘訣は
本当の自分を生きる
ということだと思っています。
それは脳科学的にも心理学的にも明らかです。
本当の自分を生きれば、人生は自動的に上手くいく。
私はそう信じています。
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