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直感は最初に来る

日本を代表する工業デザイナー奥山清行さん。

カーデザイナーとして特に有名ですが、今や鉄道車両、農業機械、家具、ロボット、化粧品、眼鏡、腕時計、テーマパークなど、様々な分野のデザインを手掛けられています。

彼の代表作の一つがイタリアのスーパーカーメーカー「フェラーリ」の名車「エンツォフェラーリ」で、「エンツォ・フェラーリ」とはフェラーリ創業者の名前です。

奥山さんがデザインした「エンツォフェラーリ」は、初めてイタリア人以外がデザインしたフェラーリであり、尚且つ創業者の名前を冠した記念限定生産車です。ヘ(゚∀゚*)ノ

名門メーカーフェラーリでかなり重要な位置づけの車種であることは間違いなく、それをデザインしたのは相当凄いことなのですが、その当時の奥山さんは「ピニンファリーナ」というデザイン会社のいちデザイナーに過ぎず、自分独自の案を提案するなどという立場にはありませんでした。

他のデザイナーや上司とともにデザイン案を作り上げていたらしいのですが、そのデザインはもっと保守的で、奥山さん自身もそのデザインをあまり氣に入っておらず、「これじゃ採用されないだろう」と思っていたそう。(*゚ー゚)ゞ

案の定、当時のフェラーリの会長に案を何度も持っていくもOKが出ず、「お前らじゃダメだ、他に頼む」と言ってヘリコプターで帰ろうとする会長に、奥山さんの上司が「あと15分だけ下さい」と頼み込み、奥山さんが15分で描きあげたのが上のデザイン。

それを見たフェラーリの会長は「なんで初めにこれを見せないんだ」と言いながらやっとOKが出たそう。ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!

15分で描きあげたと言いましたが、実はその案は奥山さんが事前に「こんな車にしたい!!」と独自に書きあげていた案だったそうなのです。

その案を当時の上司は知っており、奥山さんに目配せし、「じゃあ、あれを15分で仕上げろ」と奥山さんに無茶振り。( ̄m ̄〃)ぷぷっ!

でも奥山さんはその無茶振りに見事に応え 、結果的に、奥山さんが独自に一人で作っていたデザイン案が採用されたわけです。┐(´∀`)┌ヤレヤレ

このエピソードはラジオで聞いたのですが、奥山さんは、「デザインは、大抵最初のものか、最後のものになる」とおっしゃってました。

そして、「スポーツカーのデザインは大抵最初の案がいい」とも。

基本的にスポーツカーは、「荷室が広い」、「5人乗れる」、「燃費が良い」など利便性や経済性で選ぶものではなく、「かっこいい」、「美しい」、「運転が楽しい」など感性で選ぶものですよね。

そのような「感性」に訴えかけるようなデザインは、やはり「最初の案が良い」らしいのです。

最初の案ということは、単純に「こんなデザインにしたい、こんな車を作りたい」という、純粋で、内発的な想いや感性から発せられるもの。

で、実際そういうものが人の感性に響く、ということです。(*^o^*)

実際、人は感性が反応するものに惹きつけられます。(*^.^*)

「わーキレイ!!」、「すげーカッコイイ!!」、「なんか面白そう!!」という具合に。

そして、理屈なしに感性が惹きつけられるものは、その人の本当の喜びや楽しさとリンクしていたりします。

つまり感性が反応するものは、本来の自分が求めている方向を指し示していたりするのです。

であるなら、感性を大事にした方が良いのですが、なぜか人はそれだけだとなかなか納得、安心できない。

なので、そこに理論や理屈を色々つけるのですが、結果、その過程で感性が全然反応しない全く別の方向にいってしまう。Ψ(`∀´)Ψヶヶヶ

そういうことって大きな組織になればなるほど起こりがちですよね。

いろんな人が関わっていろんなこと言いますから。

でも、それは何も大きな組織だけで起こっているわけではなく、個人個人の中でも起こっていることでもあります。

最初直感的に「これが良い!!」と思っても、「いや、ちょっと高いかな」とか、「失敗したら嫌だしな」とか、「変な人と思われるかも」とか色々考え、最初に感性が反応した直感の選択にフタをしてしまう。

そして結果的に「無難」を選択し、さほど嬉しくもなく、楽しくもない状態が続く。。。┐(´∀`)┌ヤレヤレ

これって結構ありがちなことなんです。

なので、上手く行っている人は、単純にこの逆をやっていることが多い。

つまり、「これが良い!!」と直感的な感性の反応に素直に従い、そっちの方向に物事を進めていくのです。(^O^)/

その直近の事例で思い出すのが、昨年大ブレイクして紅白にも出演したYOASOBI。

「夜に駆ける」などのヒットで知られる、Ayaseさん、ikuraさんによる二人組の音楽ユニットですね。

これもたまたま観てたテレビで知ったのですが、YOASOBI結成のきっかけも言ってみたら直感的な「感性の反応」です。

Ayaseさんが小説を音楽にするユニットのボーカルを探していたところ、たまたまインスタグラムのikuraさんによる弾き語りに目が止まり、直感的に「この声だ!」と確信。

それをきっかけにAyaseさんがikuraさんに声をかけ、そこからはある意味トントン拍子です。

感性の反応に基づき行動した結果、そこで生み出された音楽に多くの人の感性が反応した。

つまり大ヒットしたわけです。ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ

当たり前ですが、誰でも感覚器官を持っています。

ということは、誰にでも感性、直感力はあるのです。(・∀・)/

で、それを活かせる人と活かせない人の大きな違いは、最初の「これだ!」という感性の反応に従えるかどうか。

最初に来た感性の反応がいわゆる「直感」であり、その直感に従って素直にアクションを起こせるかどうかが、上手く行ってる人とそうでない人の顕著な違いの一つなんです。

直感が来ても躊躇している時間が長ければ長いほど「不安」や「恐れ」が頭をもたげ、結局は「無難」の選択となる。ヽ(●´Д`●)ノ ハニャ~

だからさほど嬉しくも楽しくもない「無難」が続いていくのです。

直感に委ねて本当の自分が望む方向に舵を切るか。

それとも熟慮に熟慮を重ね、結局「無難」を選択し続けるか。

直感を活かすも殺すも、あなたの選択次第なんですよ。(*^ー^)ノ

 

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